SXSW に参加されたみなさま、お疲れさまでした。今年の SXSW は 3/7 から 3/16 までの計 10 日間、うち筆者らが参加した Interactive は最初の 5 日間という日程で開催されました。会期中、世界中の多くの国から、デジタル メディアや情報化にまつわる社記情勢、オンラインでのビジネスやライフハックなど、さまさまな興味をもった方々がオースティンに集まりました。

今回、SXSW NOW は筆者ら 2 名という体制で参加していました。イベントの様子をすべてカバーするには到底非力だったわけですが、それでも面白いセッションやイベント、オースティンの街の様子などをこのサイトおよび Facebook ページをとおしてお届け出来ればという目的で運営しました。

この記事では、SXSW 2014 のまとめということで、ざっくりとですが、筆者らの体験をなるべく生のレベルでまとめていきたいと思います。

トレンド

Interactive でのトレンドではウェアラブル、3D プリンタ、健康テクノロジといったところが目につきました。トレードショーでも、ウェアラブル系の出展が目立ったような気がします。日本からは RingTelepathy、そして Moff といった製品を会期中に目にしました。また、来場者には Google Glass をかけていた方もいました。3D プリンタでは、Deloitte の出展ブースが大盛況で、実際に 3D プリンティングのデモを行っていました。Gaming Expo でも 3D プリンタによるフィギュア製作の展示などもありました。健康デバイスやヘルスケアという点では、来たる高齢化社会への技術的な問題解決や、それを見据えた社会システムの整備等、問題提起のセッション等が数多く見られました。

宿泊

筆者らは Staybridge Airport という空港からほど近いホテルに泊まっていました。フロントは狭いものの、ロビーにはテーブルやソファが会って他の宿泊者と団欒ができるようになっていました。部屋もキッチンや冷蔵庫付きです。また、朝食には毎日フルーツや、自分で焼いたワッフルなどを食べられるようになっていて、とても快適でした。

なにより、毎朝会場までのシャトルバスを利用してオースティン市内へ向かうのですが、シャトルの巡回経路がおそらく最も早いので、満席になって乗れないことがないという意味でも条件は良かったです。会期中は、シャトルが GPS でリアルタイムにオンライン追跡可能だったので、それをうまく活用すれば特に問題はなかったようです。

移動

上に書いたとおり、シャトル バスでの移動がメインとなりました。バス停ごとに QR コードでリアルタイム追跡の URL が張ってありましたので、それを見ることである程度の目安もわかると思います。ただ、必ずしも表示されているバスがすべて運行中というわけでもなく、地図には 4 台表示されているのに、実際に運用しているのは 2 台だけ、みたいなこともありました。結論を言えば、ダイアを気にせずにたまたま来たバスに乗れればラッキー、くらいのスタンスでいるのがベストでしょう。急ぐならば、タクシーを呼ぶのがベストです。

ところで、さすがはデジタル時代の最先端を行くイベントだけあって、Uber は積極的に活用されていたようです。筆者らが発注した名刺印刷サービス Moo.com でも、納品されたパックに Uber のクーポンが入っていました。ただ Lyft は見ませんでした。会場一帯は一方通行等や通行制限になっている箇所が多かったので、土地勘があるドライバーじゃないと大変なのかもしれません。

会場

メイン会場である Austin Convention Center (ACC) を中心に、地区一帯がお祭りモード一色になっていました。Interactive だけで来場者数が約 6 万ということですので、それだけでも相当な活気です。また日を追うごとにいろんな層の人たちの往来が観察できて、大変おもしろかったです。

ひとつの例がバッジの色です。筆者らはオレンジ色の Interactive バッジで、この期間中のセッションしか出入りできないというバッジです (まあこれでも 10 万円以上するという大変高価なものなのですが…)。青は Film バッジ、緑が Music のバッジで、彼らもそれらの会場のみの出入りです。これだけ見てても、雰囲気の違いが出ていました。映画通や音楽通、デジタル メディア通とでは、たしかに趣向は異なりますからね。

この他、黄色バッジがゴールド (Film + Interactive)、黒色がプラチナ (全セクション)、緑色が運営ボランティアというものもありました。バッジだけでも、それぞれの人のそれぞれの個性に想像をはせられるようでとてもおもしろかったです。

街の雰囲気

日本人からすると、お祭りムードで賑やかすぎる町並みは、すこし怖気づいてしまうほどのエネルギーではありましたが、それでも安全面という点ではリラックスして楽しめる程度には良好だったと思います。

地区一帯では、Samsung や Microsoft、HootSuite や Indiegogo といった企業が臨時に建物を借り上げて、おのおののプロモーションなどをしていました。それらは公式プログラムの一部になっているものもあり、各企業のカラーがでた大変おもしろいものとなっていました。たとえば、Samsung は自社スマートフォンの所持者に、無料のバッテリ交換サービスをしたり、Indiegogo ではハードウェア ガジェットや食べ物を無料で振る舞ったりといったイベントもありました。

安全

会期中、残念ながら飲酒運転による死亡事故が発生したそうですが、それ以外は治安という意味も含め、おおむね良好だったように思います。タクシー等でもトラブルになることはまったくありませんでした。

トレードショー内では、警官が展示内容に目を向けることや、さらにはガジェットを装着して試すというような警官らしくない親しみのわく光景も見られました。

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